複数のPDFや資料を見比べる作業は、1つずつ読んでメモを取っていると時間がかかります。
Gemini Notebookなら、複数のPDFを同じノートブックに追加し、比較したい資料を選んで質問できます。
すぐに比較したい場合は、次の3操作が基本です。
| 1.PDF追加 | 比較したいPDFを同じノートブックに追加する |
| 2.資料選択 | ソースパネルで比較するPDFを選ぶ |
| 3.比較 | 「資料Aと資料Bを○○の項目で比較してください」と質問する |
これだけでも、複数資料の共通点や違いを同じ項目で整理できます。
ただし、比較結果を判断材料として使うなら、資料の前提を確認し、比較軸を決め、最後に引用元まで確認することが重要です。
この記事では、Gemini Notebookで複数PDF・資料を比較する方法を、次の8手順で詳しく紹介します。
なお、NotebookLMは2026年7月16日にGemini Notebookへ名称変更されています(Google公式ブログ「NotebookLM is now Gemini Notebook」)。
【複数資料を整理する8手順】
| 1.準備 | 比較用のノートブックを作る |
| 2.資料追加 | 比較したいPDFや資料を追加する |
| 3.名前整理 | ソース名を分かりやすく整理する |
| 4.対象選択 | 比較するソースだけを選ぶ |
| 5.要点確認 | 各資料の目的や内容を確認する |
| 6.比較軸 | 比較する項目や条件を決める |
| 7.表で整理 | 共通点や違いを表にまとめる |
| 8.引用確認 | 重要な内容を元資料で確認する |
Gemini Notebookなら複数PDF・資料をまとめて比較できる

Gemini Notebookでは、PDFをはじめ、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Word、テキスト、CSV、PowerPoint、Webページなどをソースとして追加できます(Google公式ヘルプ「ソースを追加する」)。
複数の資料を入れたあと、ソースパネルから比較したい資料だけを選び、その資料をもとに質問することも可能です。
つまり、PDFを1冊ずつ要約するだけでなく、複数資料を同じ基準で見比べる使い方ができます。
たとえば、次のような比較です。
・資料Aと資料Bで共通している内容を探す
・同じテーマについて説明が異なる部分を確認する
・複数の商品資料から価格や仕様を並べる
・複数の調査資料から結論や根拠の違いを整理する
・講座や教材ごとの対象者、内容、注意点を比べる
単に「全部まとめてください」と依頼するより、比較したい項目を決めてから質問する方が、結果を確認しやすくなります。
Gemini NotebookにはPDF比較以外にもさまざまな使い道があります。全体の活用方法を先に知りたい方は、Gemini Notebook活用法12選|仕事・学習・副業を効率化もあわせて確認してください。
複数資料を追加する基本操作を確認したい方は、Gemini Notebookソース追加手順5ステップも参考になります。
複数資料の共通点・違いを同じ基準で整理できる
資料比較で面倒なのは、資料ごとに章立てや言葉の使い方が違うことです。
Gemini Notebookには、たとえば「目的・対象者・特徴・条件・注意点で比較してください」のように、同じ比較軸を指定できます。
資料ごとの要約を別々に作るより、最初から同じ項目で並べてもらう方が差を見つけやすくなります。
PDFの内容を読んで終わるのではなく、判断しやすい形へそろえるために使うのがポイントです。
比較結果から元の資料を確認しやすい
比較結果を見るときは、生成された文章だけで判断しないことも重要です。
Gemini Notebookでは、追加したソースをもとに回答が作られ、回答に表示された引用から元の資料を確認できます(Google公式ヘルプ「Gemini Notebookでチャットを使用する」)。
引用にカーソルを合わせると引用元のテキストを確認でき、引用を選択すると元資料の該当箇所へ移動できます。
重要な数字や条件、資料同士で内容が食い違っている部分は、引用から元資料へ戻って確認すると判断しやすくなります。
「比較を任せる」のではなく、比較候補を整理してもらい、最後は資料を確認するという使い方が適しています。

Gemini Notebookで複数PDFを比較する8手順
複数PDFを比較するときは、いきなり細かい質問を始めるより、比較用のノートブックを作って順番に整理した方が進めやすくなります。
基本の流れを8手順で見ていきましょう。
1.比較用のノートブックを作る
最初に、比較するテーマごとにノートブックを作ります。
たとえば商品比較なら「○○商品資料比較」、競合調査なら「競合サービス資料比較」のように、あとから見ても用途が分かる名前にしておくと整理しやすくなります。
関係のない資料まで同じノートブックへ入れると、比較対象を選ぶ手間が増えます。
基本は「1つの比較テーマにつき1つのノートブック」と考えると分かりやすいでしょう。
3.ソース名を確認し、必要ならラベルで整理する
複数資料を比較するときは、どの資料を対象にしているのか区別しやすい状態にしておくことが重要です。
たとえば、
・A社サービス資料
・B社料金表
・C社導入ガイド
・2026年版市場調査
のように、資料名から内容を判断できる状態にしておくと、比較するときに対象を確認しやすくなります。
さらに、Google公式では、ソースが5件以上ある場合はGemini Notebookが自動的にラベルを付けて分類すると案内されています(Google公式ヘルプ「ソースを追加する」)。
ラベルは手動で追加したり名前を変更したりでき、ソースを別のラベルへ移動することもできます。
資料数が少ないうちはソース名を確認するだけでも十分ですが、比較するPDFが増えてきたら、テーマや用途ごとにラベルで整理しておくと対象を選びやすくなります。
4.比較対象のソースだけを選択する
資料を追加したら、ソースパネルで今回比較したい資料を選びます。
Gemini Notebookでは、ノートブック内のすべての資料ではなく、選択したソースを対象にチャットできます(Google公式ヘルプ「ソースを追加する」)。
複数の資料を保管していても、A社とB社だけを比較したいなら、その資料に絞って質問できます。
同じテーマの資料をまとめておき、比較する組み合わせを変えながら使うこともできます。
5.それぞれの資料の要点を確認する
比較に入る前に、各資料が何について書かれているのかを簡単に確認します。
資料の前提が違うまま比較すると、同じ項目に見えても意味が異なる場合があるためです。
たとえば、
「各資料について、目的・対象者・主な内容を短く整理してください」
と依頼すると、比較前の全体像をつかみやすくなります。
細かな要約を作り込む必要はありません。
比較に必要な前提だけを確認できれば十分です。
6.比較する項目・条件を決める
複数PDF比較で特に重要なのが、比較軸を決めることです。
「この資料を比較してください」だけでは、何を中心に比べたいのかが曖昧になります。
たとえば商品資料なら、
・価格
・対象者
・主な特徴
・利用条件
・注意点
といった項目を決めます。
調査レポートなら「調査対象・調査方法・結論・根拠・今後の予測」のように変えればよいでしょう。
目的に合わせて軸をそろえることで、複数資料の違いを見つけやすくなります。
7.共通点・違いを表やデータテーブルで整理する

比較軸が決まったら、まずは同じ項目で表形式に整理してもらいます。
たとえば、
「選択している資料を、対象者・特徴・条件・注意点の列で比較表にしてください」
と依頼します。
文章で長く説明してもらうより、同じ項目を横並びにした方が、資料ごとの違いや記載のない項目を確認しやすくなります。
さらに、「共通している点」と「資料ごとに異なる点」を表のあとに分けて整理してもらうと、比較結果を判断材料として使いやすくなります。
パソコン版では、Studioパネルの「データテーブル」を使って比較内容を整理することもできます。Google公式では、行や列の内容を指定してデータテーブルをカスタマイズできると案内されています(Google公式ヘルプ「Gemini Notebookでノートブックを作成する」)。
たとえば「行を資料名、列を価格・対象者・特徴・条件・注意点にする」のように指定すれば、比較したい項目に合わせたデータテーブルを作成できます。
作成したデータテーブルはGoogleスプレッドシートへエクスポートでき、データテーブルの内容は最初のタブ、引用文献は2番目のタブに表示されます。
比較後に項目を追加したり、並べ替えたりしたい場合や、元資料を確認しながら比較結果を残しておきたい場合にも使いやすい方法です。
8.引用から元資料を確認する
最後に、重要な部分は元資料を確認します。
特に価格、数値、条件、対象期間、調査結果などは、比較表だけを見て確定しない方が安全です。
引用を開き、「どの資料のどの部分をもとに整理されたのか」を確認します。
複数資料で内容が食い違っている場合は、
「この違いについて、それぞれの資料で根拠になっている箇所を示してください」
と追加で質問する方法もあります。
比較結果を完成品と考えるのではなく、元資料へ戻るための索引として使うと確認しやすくなります。
PDF・複数資料を比較するときのプロンプト例
複数資料の比較では、プロンプトを長くすることより、「何と何を、どの基準で比較するか」を明確にすることが重要です。
用途別に使いやすい形を紹介します。
共通点と違いを比較する
「資料Aと資料Bを比較し、共通している点と異なる点を分けて整理してください。それぞれの根拠となる資料も分かるようにしてください。」
まず全体の違いを知りたいときに使いやすい指示です。
比較軸がまだ決まっていない段階でも試せます。
同じ条件で比較表を作る
「選択しているすべての資料について、対象者・目的・主な特徴・条件・注意点の順に比較表を作ってください。資料に記載がない項目は『記載なし』としてください。」
比較表を作るときは、書かれていない内容を無理に埋めず、「記載なし」と分けてもらうと確認しやすくなります。
資料間の矛盾や違いを探す
「複数資料の中で、同じテーマについて説明や数値が異なる部分を抽出してください。違いの内容と、それぞれの資料名を並べてください。」
改訂前後の資料や、複数の調査レポートを確認するときに使いやすい指示です。
違いが見つかったら、対象箇所を元資料で確認します。
複数資料から判断材料を整理する
「これらの資料を比較して、選択するときに確認すべき違いを整理してください。結論を決めるのではなく、判断材料を項目別に示してください。」
比較対象のどちらが優れているかをAIに決めてもらうのではなく、自分で判断するための材料を整理したい場合に向いています。
複数資料をうまく比較するコツ
PDFを追加するだけでも質問はできますが、資料数が増えるほど指示の仕方が重要になります。
結果を確認しやすくするために、次のポイントを意識しておきましょう。
最初に比較軸を決める
「比較してください」だけでは、資料のどこに注目するかが定まりません。
料金を比べたいのか、考え方を比べたいのか、条件の違いを知りたいのかによって必要な結果は変わります。
先に比較軸を決めておけば、不要な情報を減らしやすくなります。
資料名をプロンプトに入れる
複数のソースを選択している場合は、質問の中に資料名を入れると対象を明確にできます。
「資料Aと資料Bについて」のように書くだけでも、何を比べたいのか伝えやすくなります。
必要なソースだけを選択する
ノートブックに資料が多くても、毎回すべてを対象にする必要はありません。
比較に不要な資料は選択から外し、その作業に必要なソースだけを使います。
同じノートブックの中で「A社とB社」「A社とC社」のように組み合わせを変えれば、比較作業も整理しやすくなります。
最後は引用元まで確認する
Gemini Notebookを使う目的は、元資料を読まなくてよくすることではありません。
大量の資料から「確認すべき場所」を絞り込む道具として使う方が現実的です。
比較結果で重要だと判断した部分は引用元を開き、原文の条件や前後関係を確認してください。
PDF以外の複数資料も一緒に比較できる
Gemini Notebookで扱えるのはPDFだけではありません。
パソコン版では、Googleドキュメント、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Word、PowerPoint、CSV、テキスト、Webページなど複数のソース形式に対応しています(Google公式ヘルプ「ソースを追加する」)。
そのため、「PDFの企画書とWebページ」「Googleドキュメントの議事録とPDFの報告書」のように、形式が違う資料を同じノートブックへまとめることもできます。
ただし、取り込まれる内容や対応範囲はソース形式によって異なります。
比較前に、必要な情報がソースとして正しく読み込まれているか確認しておくとよいでしょう。
PDF以外の対応ファイルもまとめて確認したい場合は、Gemini Notebook対応ファイル13種一覧をご覧ください。

Gemini Notebookで複数PDFを比較するときの注意点
複数資料を一度に扱えるからといって、資料を増やすほど比較しやすくなるわけではありません。
実際に使う前に確認したい点を整理します。
資料を入れすぎず比較対象を絞る
Gemini Notebookには、ノートブック数やソース数、ファイルサイズなどの利用上限があります。
2026年9月時点のGoogle公式情報では、無料ユーザーの場合、1ノートブックあたり最大50ソースまで追加できます。また、1ソースあたり最大50万語、ローカルアップロードは最大200MBです(Google公式ヘルプ「Gemini Notebookに関するよくある質問」)。
ただし、上限まで資料を入れることを目標にする必要はありません。
比較したいテーマごとに資料を分け、必要なソースだけを選ぶ方が管理しやすくなります。
PDFが読み込めない場合はファイル条件を確認する
PDFを追加しようとしても、Gemini Notebookに読み込めない場合があります。
Google公式ヘルプでは、1ソースあたり50万語を超えている場合、ファイルサイズが200MBを超えている場合、元のPDFがコピー保護されている場合はインポートできないと案内されています(Google公式ヘルプ「Gemini Notebookに関するよくある質問」)。
なお、PDFのページ数そのものには上限はありません。PDFを追加できないときは、ページ数ではなくファイルサイズや文字数、コピー保護の有無を確認してみてください。
スマホアプリでもPDF比較はできるが一部機能に制限がある
Gemini Notebookのモバイルアプリでも、PDFをソースとして追加し、内容について質問できます。
そのため、複数のPDFを確認しながら共通点や違いについて質問するような使い方はスマホでも可能です。
ただし、Google公式ヘルプでは、モバイルアプリではメモ・マインドマップ・レポート・データテーブルの生成や表示には対応していないと案内されています(Google公式ヘルプ「Gemini Notebookモバイルアプリを使ってみる」)。
比較結果をデータテーブルに整理したり、Googleスプレッドシートへ書き出したりするなど、本格的に複数資料を整理する場合はパソコン版を使う方が適しています。
重要な判断は元資料も確認する
Gemini Notebookは資料比較を補助してくれますが、生成された回答そのものが元資料ではありません。
質問が曖昧だったり、必要な情報がソースに含まれていなかったりすると、期待した形で整理されない場合があります。
契約条件、価格、法令、研究結果、重要な社内判断などに使う場合は、必ず原文を確認してください。
資料に書かれていない内容まで補っていないか、古い資料と新しい資料を混同していないかを見ることも大切です。
まとめ|Gemini Notebookなら複数PDFの比較を効率化できる
Gemini Notebookでは、複数のPDFや資料を同じノートブックに追加し、対象となるソースを選びながら比較する使い方ができます。
ポイントは、資料を入れただけで終わらせず、比較する項目を決める→表で整理する→引用元を確認するという流れで使うことです。
複数資料から共通点や違いを探す作業が多い方は、まず少ない資料から同じ比較軸で試してみると使い方をつかみやすいでしょう。
PDF比較以外の活用方法も広く知りたい方は、Gemini Notebook活用法12選|仕事・学習・副業を効率化もあわせて確認してみてください。
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