Codexを使えば、プログラミングに詳しくなくても、自分用のツール作成を少しずつ進められます。
私もCodexを使い始める前は、本格的なアクセス解析ツールを自分で作ることは考えていませんでした。
ところが、作りたい機能を伝え、Codexが作成・修正した内容を確認しながら進めていくことで、WordPressサイトのアクセス状況を確認できる自分用ツールを形にできました。
ただし、「作りたいものを一言伝えれば、あとは全部Codexが完成させてくれる」というものではありません。
何を作るのか決める、動作を確認する、問題があれば伝える、次に必要な機能を考えるといった作業は自分で行います。
この記事では、実際にアクセス解析ツールを作った経験をもとに、Codexでツール作成を進めた流れを6ステップで紹介します。

Codexを使えば初心者でもツールを作れる?
私の場合は、コードを一から自分で考えて書くのではなく、Codexに作業を依頼して、その結果を確認しながら進める形でした。
コードを一から書かなくても作業を進められた
ツール作成と聞くと、最初にプログラミング言語を覚えなければならないと思うかもしれません。
実際にCodexを使ってみると、私が行ったのは「こうしたい」「この部分を確認したい」「ここを修正したい」と伝える作業が中心でした。
Codexがファイルを確認し、必要なコードを作成・修正します。その結果を自分で確かめ、問題があれば再び状況を伝えます。
この繰り返しで、少しずつツールを形にしていきました。
Codexについて詳しく確認したい場合は、OpenAI公式のCodexページも参考になります。
初心者でも判断する作業は必要だった
一方で、Codexにすべてを任せればいいわけではありませんでした。
実際には、次のようなことを自分で判断する必要があります。
- どんなツールを作りたいのか
- どの機能を先に作るのか
- 表示された結果は想定どおりか
- エラーや不具合が起きていないか
- 次にどんな機能が必要なのか
コードそのものを理解できない部分があっても、「画面が正しく動いているか」「自分が欲しかった結果になっているか」は確認できます。
この確認を省かないことが、Codexでツール作成を進めるうえで重要だと感じました。
Codexでツール作成する6ステップ

ここからは、実際にアクセス解析ツールを作ったときの流れを6ステップに分けて紹介します。
ステップ1|作りたいツールと目的を決める
最初に決めたのは、「WordPressサイトのアクセス状況を自分で確認できるツールを作りたい」という大きな目的です。
この段階では、完成形を細かく決めていたわけではありません。
最初からすべての機能を考えようとすると、何から始めればいいのか分からなくなります。
そのため、まずは「何を確認できるようにしたいのか」だけを決めて、必要な機能を後から追加していきました。
Codexで初めてツールを作るなら、いきなり完成形を決めるより、目的を1つ決めるところから始めた方が進めやすいと思います。
ステップ2|Codexが作業する環境を準備する
私の作業環境は、WindowsのデスクトップPCと3枚のモニターです。
中央のモニターではCodexやPowerShellを確認し、別のモニターでファイルやブラウザ画面を見るようにしています。
複数の画面を使うと、Codexの作業内容と実際の表示結果を切り替えずに確認できるため便利でした。
Codexはローカルのフォルダーやリポジトリ、ターミナルなどを使った作業にも対応しています。利用方法や現在の仕様については、OpenAI公式ヘルプで確認できます。
最初に作業するフォルダーや範囲を確認しておくと、「どのファイルを触っているのか」が分かりやすくなります。
PowerShellからCodexを操作する方法については、Codex CLIの使い方を8ステップでまとめた記事で、作業フォルダーへの移動から指示・確認・終了までを紹介しています。
ステップ3|欲しい機能をCodexに伝える
環境を準備したら、作りたい機能をCodexに伝えます。
ここで意識したのは、大きな依頼を一度に出しすぎないことです。
「アクセス解析ツールを全部完成させて」と頼むのではなく、必要な機能を小さく分けて進めました。
たとえば、最初にデータを受け取れるようにし、次に保存できるようにする。その後、保存したデータを集計して画面に表示するといった進め方です。
作業を小さく分けておくと、途中で問題が起きても「どこからおかしくなったのか」を確認しやすくなります。
初心者の場合は、完璧な指示を書くことよりも、1回の作業範囲を小さくする方が重要だと感じました。
私の場合は、作業内容そのものが整理できないときはChatGPTに相談してからCodexへ渡すこともあります。詳しい役割分担は、ChatGPTとCodexの違いと5つの使い分けにまとめています。
ステップ4|Codexにファイルを作成・修正してもらう
必要な機能を伝えると、Codexが既存のファイルを確認したり、新しいファイルを作ったりしながら作業を進めます。
実際の作業では、次のような変更をCodexに依頼しました。
- 新しいファイルを作成する
- 既存ファイルの内容を確認する
- 必要なコードを追加する
- 問題がある部分を修正する
- テストを行って問題がないか確認する
ここで重要なのは、Codexが変更しようとしている内容を確認してから進めることです。
特に既存ファイルを大きく変更するときや、意味が分からない操作が表示されたときは、そのまま進めずに内容を確認するようにしました。
Codexの権限や作業範囲を意識しておくと、初心者でも「何を変更しようとしているのか」を追いやすくなります。
作業中にCodexが止まったり、コマンドや設定に関するエラーが出たりした場合は、Codexがエラーで動かない原因9つと対処法で、設定を変更する前に確認したい項目をまとめています。
ステップ5|実際に動かしてエラーを修正する
Codexがコードを書いたからといって、一度で想定どおりに動くとは限りません。
私のアクセス解析ツールも、作成した画面を実際に開いて確認しながら何度も修正しました。
基本的な流れは次の繰り返しです。
- Codexが作成・修正する
- 実際に画面や動作を確認する
- 想定と違う部分を見つける
- その状況をCodexに伝える
- 修正後にもう一度確認する
エラーが表示されたときも、自分で原因をすべて理解してから質問する必要はありませんでした。
表示されたエラーや起きている現象をそのまま伝え、Codexと一緒に原因を確認していく形で進められます。
「エラーが出たら失敗」ではなく、確認と修正もツール作成の一部と考えた方が進めやすくなりました。
ステップ6|必要な機能を少しずつ追加する
アクセス解析ツールも、最初から現在の形が完成していたわけではありません。
最初に基本的な機能を作り、実際に使ってみてから必要な機能を追加しました。
作業の流れを大まかに表すと、次のようになります。
アクセスデータを取得する
↓
データを保存する
↓
必要な情報を集計する
↓
画面に表示する
↓
使いながら問題点を見つける
↓
必要な機能を追加・修正する
このように段階を分けることで、「今どこまでできているのか」を確認しながら進められました。
OpenAIでも、Codexを使った社内アプリやダッシュボード、軽量なツールなどの活用例が紹介されています。詳しくはOpenAI公式のCodex活用例で確認できます。
実際に作ったアクセス解析ツールでできること
ここでは開発の細かな経緯ではなく、実際にどのようなツールになったのかを簡単に紹介します。
複数のWordPressサイトをまとめて確認できる
今回作ったツールでは、運営している複数のWordPressサイトから送られてくるデータをまとめて確認できるようにしています。
サイトごとに別々の画面を開くのではなく、自分が確認したい情報を1か所にまとめることが目的です。
市販のアクセス解析サービスをそのまま再現するのではなく、「自分が確認したい情報を見るためのツール」として作っています。
アクセスやクリックの状況を確認できる

ツールでは、サイトごとのアクセス状況だけでなく、必要に応じてクリックに関するデータも確認できるようにしています。
普段はこのツールで全体の動きを確認し、アクセス数がいつもと大きく違ったり、不自然なクリックが見つかったりしたときだけ、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを開いて詳しく確認するようにしています。
最初からすべてのデータを細かく見るのではなく、気になる変化を見つけるための入口として使っているイメージです。
実際に運用してみると、正常なアクセスだけでなく、想定していなかったデータが入ることもありました。
そうした問題が見つかるたびに原因を確認し、必要な処理を追加しています。
完成してから使い始めるのではなく、使いながら改善しているツールです。
使いながら必要な機能を追加できる
自作ツールの利点は、自分が必要になった機能を後から追加できることでした。
実際に使ってみないと分からないことも多くあります。
「この情報も確認したい」「この表示では分かりにくい」「このデータは分けて見たい」と感じたときに、その都度Codexへ相談して改善しています。
最初から完成形を目指さなかったことが、結果的には作業を続けやすくしたと感じています。
Codexでツールを作って分かったこと

実際にツールを作ってみると、始める前に想像していた使い方とは違う部分もありました。
最初から完璧な指示を書く必要はなかった
Codexを使い始めたころは、正確な指示を書かなければ作業を頼めないのではないかと思っていました。
実際には、最初から完璧な仕様書を作らなくても進められました。
まず目的を伝え、Codexから返ってきた内容を確認しながら、「ここはこうしたい」と追加していく方法でも作業できます。
分からない部分まで無理に決めてから始めるより、分かっているところから進めた方が現実的でした。
大きな依頼より小さく分けた方が確認しやすかった
今回もっとも重要だと感じたのは、作業を小さく分けることです。
一度に多くの機能を変更すると、問題が起きたときに原因を探しにくくなります。
一方で、「まずここまで」「動いたら次へ」と区切っておけば、問題が起きても直前の変更から確認できます。
これはプログラミング初心者だからこそ、特に意識した方がいい部分だと思います。
分からないことはChatGPTにも聞きながら進められた
Codexで作業している途中に、表示されている内容や次に何をすべきか分からなくなることもありました。
そのときはChatGPTにも状況を説明し、「これは何を意味しているのか」「次は何を確認すればいいのか」と聞きながら進めています。
私の場合は、Codexに実際のファイルやコードを扱ってもらい、分からない部分の整理や判断にはChatGPTも使うという形が合っていました。
Codexでツール作成するときの注意点
Codexを使うと作業を進めやすくなりますが、初心者だからこそ確認しておきたい点もあります。
Codexが作った内容を確認してから進める
Codexが提案した内容を、すべて正しいものとしてそのまま実行するのは避けた方がいいです。
コードの細かな意味が分からなくても、「どのファイルを変更するのか」「何をしようとしているのか」は確認できます。
不明な操作があれば、その意味を聞いてから進めるようにしています。
重要なデータはバックアップしてから変更する
既存のファイルやデータを扱う場合は、元に戻せる状態を作っておくことも重要です。
特に初めて扱うファイルを変更するときは、バックアップを取ってから作業した方が安心です。
Codexが便利だからといって、バックアップや動作確認まで省略できるわけではありません。
最初は小さなツールから始める
初めてCodexで何かを作るなら、いきなり大規模なシステムを目指す必要はありません。
「自分だけが使う小さなツール」「毎回手作業で行っていることを少し楽にするツール」などから始める方が、作業内容を把握しやすくなります。
小さく作り、実際に動かし、必要になったら機能を追加する。
今回のアクセス解析ツールも、この考え方で少しずつ形になっていきました。
Codexをきっかけに、プログラミングそのものも少しずつ学んでみたい場合は、未経験からプログラミングを学ぶ方法とITエンジニアへの進み方をまとめた記事も参考にしてください。実際に手を動かして小さな制作物を作る考え方も紹介しています。
まとめ|Codexなら小さな自作ツールから始められる
Codexでツールを作ってみて分かったのは、プログラミングをすべて覚えてからでなくても、作りたいものを決めて少しずつ作業を進められるということです。
今回のアクセス解析ツールも、最初から完成形を作ったわけではありません。
目的を決める、Codexに依頼する、実際に動かす、問題を伝える、修正する、必要な機能を追加する。
この繰り返しで形になっていきました。
一方で、Codexにすべてを任せるのではなく、作業内容や動作結果を自分で確認することは欠かせません。
初めて使う場合は、まず自分だけが使う小さなツールから始めると、Codexでのツール作成の流れをつかみやすいと思います。
私がCodexを初めて使い、5日間でアクセス解析ツールを作っていった全体の流れは、Codexを使ってみた|5日間で自分用アクセス解析ツールができるまでで紹介しています。
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