Codex CLIをインストールしてみたものの、「PowerShellに何を入力すればいいの?」「黒い画面を見るだけで難しそう」と感じる人もいるのではないでしょうか。
私もPowerShellにはほとんど慣れていない状態からCodex CLIを使い始めました。
しかし、実際に自作ツールを作りながら使ってみると、最初に覚える操作はそれほど多くありません。むしろ重要だったのは、難しいPowerShellコマンドを覚えることより、作業するフォルダを間違えず、Codexに具体的な指示を出し、変更後の結果を確認することでした。
この記事では、Codex CLIをPowerShellから使う基本的な流れを8ステップに分けて、プログラミング初心者だった私の実体験を交えながら紹介します。
なお、Codex CLIの機能や仕様は更新されることがあります。最新情報はOpenAI公式のCodex CLIドキュメントでも確認できます。
| 操作 | やること |
|---|---|
| STEP1 | PowerShellで作業フォルダへ移動する |
| STEP2 | codexと入力して起動する |
| STEP3 | 現在の作業状態を確認する |
| STEP4 | 日本語でやってほしい作業を伝える |
| STEP5 | Codexに与える権限を確認する |
| STEP6 | 変更内容を確認しながら作業を進める |
| STEP7 | テストとレビューまで実行する |
| STEP8 | 作業を終了し、必要なら後から再開する |
Codex CLIとは?PowerShellから何ができる?
まずは、Codex CLIで何をしているのかを簡単に整理しておきます。

ターミナルからCodexに作業を依頼できる
CLIは「Command Line Interface」の略で、文字を入力してパソコンを操作する仕組みです。
Codex CLIではPowerShellなどのターミナルからCodexを起動し、プロジェクト内のファイルを確認したり、コードを変更したり、必要なコマンドを実行したりできます。
私が使い始める前は、「自分でPowerShellのコマンドを大量に覚えなければならないのでは」と思っていました。
ところが、実際の作業ではCodexに日本語で「このエラーの原因を確認してください」「この機能を追加してください」と依頼する場面のほうが圧倒的に多くなりました。
PowerShellを完全に理解していなくても始められた
もちろんPowerShellの知識があるほうが便利です。
ただし、Codex CLIを使い始める段階でPowerShellを完璧に覚えておく必要はありませんでした。
私の場合、最初に自分で使ったコマンドは、作業フォルダへ移動するための「cd」とCodexを起動する「codex」程度です。
そこから先は、Codexが表示する内容を確認しながら少しずつ覚えていく形でも十分進められました。
Codex CLIの使い方を8ステップで解説
ここからは、WindowsのPowerShellからCodex CLIを使う基本的な流れを紹介します。この記事ではCodex CLIのインストールとChatGPTアカウントでのログインが済んでいる状態を前提にしています。

STEP1:PowerShellで作業フォルダへ移動する
最初に重要なのが、Codexに作業してもらいたいプロジェクトのフォルダへ移動することです。
たとえば、デスクトップに「my-project」というフォルダがある場合は、PowerShellで次のように入力します。
cd "C:\Users\ユーザー名\Desktop\my-project"ここで初心者が意外と見落としやすいのが、どのフォルダでCodexを起動しているかです。
違うフォルダで起動すると、Codexが確認できるファイルも変わります。
私も使い始めた頃はCodexへの指示内容ばかり気にしていましたが、実際には「正しい作業フォルダから始める」ことのほうが重要でした。
STEP2:codexと入力して起動する
作業フォルダへ移動できたら、PowerShellに次のように入力します。
codexCodex CLIが起動すると、そのプロジェクトについて対話形式で作業を依頼できるようになります。
ここからはPowerShellのコマンドを次々入力するというより、Codexとのチャットに近い感覚で進められます。
STEP3:現在の作業状態を確認する
Codexを起動したら、いきなり大きな変更を依頼するより、最初に現在の状態を確認しておくと安心です。
Codex CLIでは、現在のセッション情報などを確認するために次のコマンドを利用できます。
/statusまた、初めて触るプロジェクトであれば、最初にCodexへ次のように聞く方法もあります。
このプロジェクトの構成と、現在どのような処理をしているのか確認してください。まだファイルは変更しないでください。「まだ変更しないでください」と伝えておくと、最初に状況確認だけをさせやすくなります。
STEP4:日本語でやってほしい作業を伝える
Codex CLIを使っていて最も意外だったのは、プログラミング初心者でも普段の言葉で依頼できることでした。
たとえば、次のような伝え方でも作業を始められます。
このエラーの原因を調べてください。
原因が分かってから修正案を出してください。あるいは、新しい機能を追加するときなら、次のように依頼できます。
既存の動作を壊さないように、この機能を追加してください。
修正後は関連するテストも実行してください。私が実際に使って分かったのは、難しい専門用語を並べることよりも、「何をしてほしいか」「何を変えてはいけないか」「最後に何を確認してほしいか」を伝えるほうが重要だということです。
STEP5:Codexに与える権限を確認する
Codexはファイルを読んだり変更したり、コマンドを実行したりできます。
そのため、初心者ほど「どこまで作業を許可しているのか」を意識しておいたほうが安全です。
Codex CLIでは次のコマンドから権限を確認できます。
/permissionsOpenAIの公式資料では、Codex CLIではサンドボックスと承認設定を組み合わせて、ファイル変更やコマンド実行の範囲を制御できると説明されています。
詳しい仕組みはCodexの承認とセキュリティに関する公式ガイドで確認できます。
初心者のうちは、意味が分からないまま広い権限を与えるより、Codexが何をしようとしているのか確認しながら進めるほうが安心です。
STEP6:変更内容を確認しながら作業を進める
Codexがコードを変更できたからといって、それだけで作業完了とは考えないほうがいいと感じました。
私がよく使うのは、変更後に次のような確認を依頼する方法です。
今回変更したファイルと変更内容を整理してください。
既存機能に影響する可能性がないかも確認してください。こうすると、「どのファイルを触ったのか」「何のための変更だったのか」を把握しやすくなります。
Codexにすべて任せるのではなく、作業の節目ごとに一度確認するほうが、結果的にやり直しを減らせました。
STEP7:テストとレビューまで実行する
自作ツールを作っていて特に重要だと感じたのが、修正後のテストです。
コードが書けたように見えても、別の機能が動かなくなっていることがあります。
そこで私は、修正を依頼するときに「関連するテストも実行してください」とセットで伝えるようになりました。
さらに、Codex CLIでは次のコマンドから変更内容のレビューもできます。
/reviewテストが通ったことと、変更内容そのものが適切であることは別です。
「コードを書く→テストする→変更内容を確認する」という流れを作ってから、かなり安心してCodexを使えるようになりました。
STEP8:作業を終了し、必要なら後から再開する
1回でツールが完成するとは限りません。
私の場合も、機能追加やエラー修正を何度も繰り返しながら少しずつ完成に近づけていきました。
Codex CLIには、保存された作業を再開するための「codex resume」も用意されています。
codex resume毎回ゼロから説明し直すのではなく、前の作業を確認しながら続けられるのは、長めの開発では便利でした。
PowerShell初心者がCodex CLIを使って分かったこと
ここからは、実際にCodex CLIを使って自作ツールを作った中で、初心者だからこそ気づいた点を紹介します。
PowerShellのコマンドを全部覚える必要はなかった
最初はPowerShellの画面を見るだけで、「ここからプログラムを書くのか」と身構えていました。
しかし、実際にはCodexへの指示の多くは普通の日本語です。
必要なコマンドについてもCodexが実行してくれる場面が多いため、使いながら必要なものだけ覚えていけば十分でした。
大きな依頼より小さく区切ったほうが進めやすかった
「このツールを全部完成させてください」のような大きな依頼より、機能単位で区切ったほうが変更内容を把握しやすくなりました。
たとえば、「データを保存する処理を確認する」「この画面だけ変更する」「関連するテストだけ追加する」と分けて進めます。
問題が起きたときも、どの変更が原因なのか追いやすくなります。
エラーメッセージは自分で理解できなくても役に立つ
PowerShellに長いエラーが表示されると、初心者には何が書かれているのか分からないことがあります。
しかし、そのエラー内容をCodexに確認してもらえば、原因候補と次に調べる場所を整理してもらえます。
大切なのは、エラーが出た瞬間に手当たり次第に修正するのではなく、まず原因を確認させることでした。
Codex CLIでエラーが出て原因を切り分けられない場合は、Codexがエラーで動かない原因9つと対処法も確認してください。再起動や設定、権限、通信環境などを順番に整理しています。
「テスト成功=完成」ではなかった
テストがすべて通ると安心しますが、それだけで完成とは限りません。
画面表示や操作の流れなど、実際に人が使って初めて分かる問題もあります。
そのため私は、テスト結果だけでなく、自分でも実際にツールを動かして確認するようになりました。
WindowsでCodex CLIを使うときは権限にも注意する
Codex CLIは自分のパソコン上のファイルを扱うため、便利さだけでなく作業範囲も確認しておく必要があります。

作業フォルダの外まで自由に操作させない
Windows版Codexでは、サンドボックスによってファイル操作やネットワークアクセスの範囲を制限する仕組みが用意されています。
現在のWindows向け仕様についてはOpenAI公式のWindowsサンドボックスガイドで確認できます。
特に初心者の場合は、「便利だから全部許可する」という使い方より、必要な作業範囲だけで動かすほうが安全です。
意味が分からない操作は一度説明させる
Codexが実行しようとしている操作が分からなければ、そのまま進める必要はありません。
私は分からないとき、次のように聞くことがあります。
この操作を実行すると何が変わりますか。
初心者にも分かるように説明してください。
まだ実行しないでください。Codexを使ううえで、「分からないけれど許可する」は避けたほうがいいと感じています。
Codex CLIは自作ツール作りでどう役立った?
私はCodexを使い始めるまで、本格的なプログラムを自分で一から組める状態ではありませんでした。それでも、作業を細かく分けながら進めることで自分用ツールを形にすることができました。
Codex CLIを使いながら実際にどのようにツールを形にしたのかは、Codexでツール作成する方法を初心者向け6ステップでまとめた記事で詳しく紹介しています。
自分では書けないコードでも確認しながら進められた
Codexにコードを書いてもらうだけなら簡単です。
しかし実際に重要だったのは、「何を変更したのか」「テストは通ったのか」「次に何をするのか」を毎回確認することでした。
この進め方に変えてから、プログラミング初心者でも開発の流れを少しずつ理解できるようになりました。
5日間の試行錯誤から使い方が見えてきた
最初からスムーズに使えたわけではありません。
エラーが出たり、修正した部分をまた直したりしながら、少しずつCodexへの依頼方法も変わっていきました。
Codexを使って5日間で自分用アクセス解析ツールを作った流れでは、プログラミング初心者だった私が実際にどこで詰まり、どのように完成まで進めたのかをまとめています。
Codex CLI初心者が最初に覚えておきたい使い方
Codex CLIは機能が多いため、最初から全部覚えようとすると逆に使いにくくなります。
まずは「移動・起動・依頼・確認」で十分
最初に覚えておきたいのは、作業フォルダへ移動し、Codexを起動し、やってほしいことを伝え、結果を確認する流れです。
高度な設定や自動化は、必要になってから覚えても遅くありません。
Codexを操作するより作業内容を伝える力が重要だった
実際に使ってみると、PowerShellを上手に操作すること以上に、「何をしたいのか」を具体的に伝えることが重要でした。
「これを直して」だけではなく、「どこを確認し」「何を変えず」「最後に何をテストするか」まで伝えると、作業の方向がずれにくくなります。
まとめ|Codex CLIはPowerShell初心者でも8ステップから使い始められる
Codex CLIは、PowerShell初心者には最初こそ難しそうに見えます。
しかし、実際に必要だったのは大量のPowerShellコマンドを暗記することではありませんでした。
作業フォルダへ移動してCodexを起動し、日本語で作業を依頼し、変更内容とテスト結果を確認する。この基本を繰り返すことで、少しずつ使い方が分かってきます。
特に重要なのは、Codexにすべてを任せきるのではなく、作業範囲・変更内容・テスト結果を自分でも確認することです。
まずは小さな作業からCodex CLIに依頼し、「依頼→変更→確認」という流れに慣れるところから始めるのがおすすめです。
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